【障害年金は社労士に頼むべきか?】

障害年金の申請を検討している方の中には、「自分でできるか、社労士に頼むべきか」という判断で迷っている方が多くいます。
この記事では、障害年金の申請において「一人で申請できる人」と「社労士のサポートが必要な人」の違いを、具体的な視点から解説します。

一人で障害年金を申請できる人の特徴

以下のような条件に当てはまる方は、社労士に依頼せず自力での申請が現実的に可能です。

1. 病歴がシンプルで長くない

受診歴がここ数年に限定され、転院も少なく、通院間隔に空白がない場合、初診日の特定や病歴の整理が簡単で、書類作成がスムーズに進みます。

2. 無職で、平日に役所や年金事務所に行ける

障害年金の申請手続きには、原則、平日しか開いていない年金事務所や役所への訪問が必要です。無職でスケジュールに融通が利く人は、その点で有利です。

3. 医師が障害年金に詳しく、診断書作成に協力的

障害年金の診断書は非常に重要です。内容次第で結果(等級の重さを含む)が大きく左右されるため、医師が制度に理解があり、必要事項をしっかり記載してくれる場合、自力申請でも受給の可能性が高まります。

4. 家族や友人がサポートしてくれる

書類の記入や通院履歴の確認、郵送作業など、一部の工程だけでも誰かが手伝ってくれるなら、申請のハードルは下がります。

5. 年金事務所に自分で行ける、人混みが苦にならない

障害年金の申請では、年金事務所での手続きや相談が発生するケースも多いです。外出や人混みに困難を感じない人は、自力での手続きが可能です。

6. 過去の病院に連絡したり、記録を取り寄せるのが苦ではない

初診日や通院歴を証明するために、昔の病院に電話したり、紹介状・カルテを依頼する作業が発生することもあります。これを遅滞なく自分でできる自信があるのであれば社労士に依頼する必要はないと思います。

7. すぐに申請できる(事後重症の支給タイミングを逃したくない)

障害年金の支給開始は「申請月の翌月から」となるため、早く出せば出すほど受給開始も早くなります。準備が整っていて、迷わず申請できる人は、自力で進めるのが合理的です。

社労士のサポートを受けた方が良い人の特徴

一方で、以下に該当する方は、社労士に依頼することで受給率・スピードが大きく向上します。

  • 病歴が長く、転院が多くて通院歴が複雑
  • 初診日が古くで証明が難しい
  • 医師が非協力的で、診断書の内容に自信がない
  • 障害等級を実態に伴うようなものにしたい
  • 精神疾患などで、書類作成・連絡・外出が大きな負担
  • 家族や支援者の協力が得られない
  • 以前に自力で申請して不支給になった経験がある
  • 何をどうすればいいのか、最初の一歩がわからない

まとめ

障害年金の申請は、準備と理解さえあれば一人で申請できる人も少なくありません。
ただし、少しでも不安があるなら、初回からプロの力を借りることで申請の受給率は確実に上がります。


「今すぐにでも動ける状態か」「不安を抱えたまま時間だけが過ぎてしまいそうか」
この2点を基準に、ぜひご自身の状況を冷静に判断してみてください。