「近いから」で社労士を選ぶべきなのか

障害年金の申請で社労士を選ぶ際に、最初に浮かぶ疑問のひとつが「近場の社労士がいいのか?」「遠方の社労士でもいいのか?」かと思います。

結論からいうと選ぶべきは“距離”より“相性”と“経験”だと思います。

距離が近くても、心が遠ければ意味がない

距離が近いことのメリットは「会いやすさ」や「連絡のしやすさ」ですが、それだけでは障害年金は通りません。
一番大事なのは、あなたの症状や生活状況を正しく理解し、実態に近い状態の診断書や申立書を提出できるかどうか。

あなたのことを深く聞こうとせず、書類をテンプレで流す社労士なら、たとえ徒歩5分の場所にあっても頼る価値は薄いでしょう。

「相性」と「経験」が結果を左右する

障害年金の申請は、初診日をどこにするか、どのような資料を揃えるか、などの申請方針によって、将来の受給獲得額が大きく変わる制度です。

お客様の経済的利益を最大限増やすことが、社労士の技量が出ます。

だからこそ、見るべきは次の2点です。

  • 相性が合うか?(高圧的でないか、話をじっくり聞いてくれるか、こちらの理解度に合わせて説明してくれるか)
  • 障害年金の経験値があるか?(障害年金の実務経験年数、豊富な難関な実例をもっているか)

この2つがしっかりしていれば、相手が東京でも大阪でも、郵送やLINE、Zoomで十分対応できます。
むしろ、遠方の社労士の方が“全国対応”を前提にした体制で動いているため、逆にスムーズなこともあります。

「地元」は最後の決め手でいい

もちろん、近くて経験もあって相性も良ければ、それがベストです。
でも、「とにかく近いから」「顔を見たいから」だけで選ぶのは選択肢を狭めてしまう危険もあります。

まずは「経験」と「対応」をチェック。
次に「相性」を感じてみる。
最後に「近いならなお良し」くらいの順番で考えてみましょう。

まとめ:選ぶべきは“場所”じゃなく“力”

障害年金の申請は、受給できるどうかで人生が変わることもあります。
「どこにいるか」より、「何ができるか」。
そして、「自分に合うか」。

その視点で、信頼できる社労士を選んでください。

可能であれば、近場・遠方を問わず数名の社労士に問い合わせてみて、対応の丁寧さ・説明の分かりやすさ・実績などを比べるのがベストです。